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耕作放棄地にはさせない。
みかん畑を守る意味

おくはち農園 奥田さん

広島県・三原市木原でみかんやレモンなどの柑橘を育てる奥田さん。山の斜面のみかん畑からは、瀬戸内海を臨むことができて何とも癒されます。奥さんと始めるに至った「おくはち農園」さんのルーツを伺いました。

おじいさんのみかんの記憶

「もともと機械系のエンジニアでした」そう語る奥田さんは、ここ木原の生まれ。昔から柑橘の栽培が盛んな地域で、ご祖父母も農業をやってたのだそう。「祖父が亡くなった時に、親戚で集まりまして。その時に『じいちゃんのみかん、美味しかったよね』という話になったんです」その時に、年々荒れていく畑を見る中で寂しさを感じ、自分がもう一度農業を始めることを決意したのだとか。それほど小さいときの、おじいさんのみかんの美味しさが記憶に残っていたのだなと感じます。

自分が土地を守る

柑橘栽培を学びに、なんと今の奥さんである和佳さんを兵庫県から連れて愛媛に行ったのだそう。「はじめは土地と倉庫ぐらいしかなくて。やぶを開墾するところから始めました」長年放置された畑は、草刈りではなく、木を伐採していく作業。開墾に1年近くかかったと聞くだけでもその苦労を伺えます。「自分ぐらい若い世代が、木原にはほぼいない。だからこそご高齢な農家が土地を手放す時に受け入れられるようにしておきたい」奥田さんの「土地を守る」ということへの使命感を感じます。

木原の柑橘を広めたいから

「地元のおじいちゃんが農業を辞めると一気に老けこんでしまう。だからこそ続けて欲しいけど、それを言っていいものなのか、、」日々、木原の柑橘文化を支えてきたベテラン農家と会話する中での悩みを感じられます。そんな農業への想いが詰まった奥田さんが作っている柑橘のジュースは、不知火、紅八朔、甘夏と地元の人にも愛される商品になっています。収穫体験やボランティアも受け入れているので、ぜひ奥田さんの優しくも熱いに人柄に触れてみてはいかがでしょうか。